トンネルや洞道、外壁、地下などのコンクリート構造物の打継部、ひび割れ(クラック)等、施工後に発生した漏水補修に最適で、確実に止水します。耐久性に優れ長期間安定した止水性能を発揮します。

アルファー・ゾル-G 高圧注入止水工法 NETIS登録番号:旧SK-050009-V

コンクリートからの漏水対策として、止水剤を躯体内部のひび割れに注入し埋めることによって漏水を止める工法は近年定着しつつありますが、経過とともに同じ個所から再び漏水が起こることは珍しくありません。その原因に止水剤の体積減少(早期劣化)や、構造物の変化によるひび割れ拡大、止水剤がひび割れ全体に広がらないなどが考えられ、一度の施工で長期的な止水効果を求めるには、止水剤と工法の選定が重要になるでしょう。

こちらの止水剤アルファー・ゾル-Gを用いた高圧注入止水工法は、ひび割れ(クラック)に止水剤を高圧注入することにより、深部の微細なひび割れまで充填することが可能。更にアルファー・ゾル-Gの優れた性能で、より長期的な止水効果を目指します。

工法の名称として
「止水注入工」「止水注入工事」「止水注入工法」
「注入止水工」「注入止水工」「注入止水工法」
「高圧注入工」「高圧注入工事」「高圧注入工法」
など様々な名称が、御座いますがすべて適合工法となります。

NETIS登録番号:旧SK-050009-V
NETIS+登録番号:AC-170033-P

「設計要領第三集 トンネル 保全編 3-3-2止水工」 
(令和5年7月 東日本高速道路株式会社・中日本高速道路株式会社・西日本高速道路株式会社) 適合工法
「トンネル覆工補強対策に関する手引き」
 東日本高速道路株式会社・中日本高速道路株式会社・西日本高速道路株式会社) 適合工法

施工対象

トンネル、地下洞道

地下街、店舗 スラブ、外壁

配管周り

エレベーターピット

コンクリート構造物・建築物における、にじむ・染み出す・ぽたぽたと垂れるような漏水(水漏れ)に対して有効です。
また補助剤を用いることにより勢いの強い漏水にも対応できます。

コンクリート構造物、共同溝、防水層の再生、地下構造物、配管切付、カルバート目地、セグメント目地、打継、トンネル、ビル・マンション屋上、ガレージ、外壁、橋梁・橋台、護岸、免振構造物、下水、用水路、ダム、意匠性の高い構造物(美術館等)等

施工状況

<施工前> コンクリート構造物に発生したひび割れ(クラック)が漏水の原因となっています。

<施工中> ひび割れの水みち部にドリルにて貫通横断する孔を削孔。注入プラグを取り付け、高圧注入ポンプを使用しアルファー・ゾル-Gの注入を行います。

<施工後> クラック全体に止水剤が充填され、長期間安定した止水効果を発揮致します。

工法の特長

  1. 止水性能効果
    絶妙な粘度と流動性によって微細なひび割れ・空隙まで入り込み、高圧注入により注入剤が充填され構造物との一体化も期待できます。

  2. 安全性
    火気による危険性物質を含まず、特定化学物質に当たるものも使用していない環境にも配慮された水性エマルションタイプの製品です。

  3. 施工環境
    ひび割れからの漏水も施工時には止まっている場合があります。
    アルファー・ゾル-Gは硬化促進剤によって硬化作用が働く為、ひび割れ内部が湿潤・乾燥状態問わず施工が可能です。

  4. 長期的な止水
    体積減少が無く、長期的安定した止水性能を発揮。接着性と硬化後の弾力性に富んでおり、地震や振動による再漏水を防ぎます。

物性

主成分=特殊ポリマー(アクリル樹脂・石油樹脂)
硬化促進剤=イソシアネートプレポリマー
混合比率 主剤:硬化促進剤=100:3~5
可使時間 15~60分
伸び率=300% 吸水率=0% 耐熱性=-10℃~60℃で安定

使用方法

  1. 削孔 漏水部(ひび割れ等)を横断するΦ10mmの削孔を行う。
  2. 注入 注入プラグを取り付け、ポンプを利用しアルファー・ゾル-Gを注入していく。
  3. 処理 注入プラグを取り外し穴跡処理を行う。
※下方動画リンクに使用方法についての解説動画がございます。